Micro DD-7の修理

Micro DD-7の修理

Micro精機が1975年に発売したダイレクトドライブ式レコードプレーヤーが実家から発見された。
レコードの人気が再燃されている昨今で筆者もぜひ聞いてみたいと思い、針を走らせることにした。

45年も経つとやはり修理が必要だった。症状は以下の通り。

  1. 33回転・45回転とも高速回転および回転ムラが起きる
  2. リフターレバーが機能しない
  3. ダストカバーの割れ

とりあえず再生できなければ意味がないので、1番を最優先で修理する。

記事の最後に主な使用工具と材料を記載する。

分解

裏返してカバーを開けるとこれまた時代を感じる基盤が姿を現した。
基盤を取り外すためケーブルを基盤から外す。

ケーブルに基盤と同じ数字を振っておくと忘れずにすむ。
基盤を外したところ。

調査と修理

とりあえず電解コンデンサはすべて劣化しているものとして全数交換する。次に壊れやすいトランジスタもテスターで抵抗値をチェックしたのち怪しいものを交換する。

電解コンデンサの交換

電解コンデンサを全数交換する。仮配線。動作確認。

はんだ吸い取り線とはんだごてを使用し、既設の電解コンデンサを外していく。45年以上前のはんだだ、なかなか取れない。しかし、追いはんだなどで外していく。外しては付けのほうが間違いが少ない方法だ。

電解コンデンサには耐電圧と静電容量があるので既設以上のものを取り付けること。極性があるので注意すること。ものの大きさも合わない場合がまれにあるので気を付ける。ここまで古いものだと大体新しいものは小さくなっている。
本体に縦にラインが入っている側、足が短いほうが「-」側。である。
電解コンデンサの静電容量は実際には結構アバウトだが共振回路[1]ラジオなどで使用されるコンデンサの静電容量の差を利用した回路のこと。のものもあるので同じ静電量の物を使用しよう。

外した電解コンデンサ。
番号既設新設
C80316V 47μF25V 47μF
C80450V 1μF50V 1μF
C80550V 1μF50V 1μF
C80650V 0.22μF50V 0.22μF
C80750V 0.22μF50V 0.22μF
C81350V 1μF50V 1μF
C81450V 0.33μF50V 0.33μF
C81525V 2.2μF25V 2.2μF
C81650V 0.22μF50V 0.22μF
C81725V 100μF25V 100μF
C81850V 220μF50V 220μF
C82725V 33μF25V 33μF

仮接続と試運転。

ジャンパー線で仮接続。この時配線を間違えないこと、クリップ同士が接触しないこと。

結果、高速回転は直ったが回転ムラが激しい。

トランジスタの交換

X808を2sc1815GRに交換後また高速回転。制御不能。2020/11/18現在。
どうやらモータに電気は断続的にしか流れていない。→この運動を間欠回転という。これは正常である。2020/11/29現在。

トランジスタはコレクタ、エミッタ、ベースの3本の足が出ている小さな半導体で、信号の増幅、スイッチングを行っている。
取り消し線で示した通りトランジスタを交換した際、また高速回転してしまった。それの原因究明と、修理を行う。

トランジスタのチェック方法は各自検索してくれ。細かく教えてもらえるだろう。ただし、基盤についている状態で行ってもうまくいかない場合がある。そうなったらとりあえず交換してみるしかない。

とりあえず、すべての2SC828 → 2SC1815に。
抵抗値がよろしくない2SC1573 → 2SC2230に。
おなじく2SA564 → 2SA1015を一か所。

シリコンで熱結合されていたトランジスタは交換後アルミテープを巻いて熱結合を修復。

交換したトランジスタ

交換後もう一度仮接続し、試運転。

結果
 高速回転→制御可能
 回転ムラ→ほぼ無視できるまでに

本接続と組み立て

組み立ての際に半固定抵抗の接触不良もなくはないので、接点復活材をかけてぐりぐり回してなじませる。

線がギリギリすぎるので足した部分もあるが問題ない。絶対間違えないようにすることと、ほかの銅線に触れていないこと。

使用工具と材料

のこりは次回へ…

References

References
1 ラジオなどで使用されるコンデンサの静電容量の差を利用した回路のこと。
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